鉄分不足が体のだるさを引き起こしてしまうこともある?

体の隅々まで酸素を行きわたらせる働きをする血液中の赤血球にはヘモグロビンがあり、ヘムと呼ばれる色素とタンパク質のグロビンから構築されている成分になります。ヘムは鉄原子であり、酸素と結合して赤色になります。ヘモグロビンは血管を通って全身の細胞に酸素を送り込み、その代わりに二酸化炭素を肺へと運んでいきます。

ヘモグロビンが不足してしまうと、酸素の供給が十分にされなくなるため呼吸から補おうとして動悸や息切れなどを起こすようになったり、運動機能が低下して疲労がたまりやすくなったりします。

鉄分は体の組織の生成にも役立ていて、不足してしまうとコラーゲンの生成が妨げられるため、血管壁の弾力性が失われてしまい、血管が硬くなってきて血液がスムーズに流れなくなることがあります。

特にふくらはぎなどの脚の部分は心臓から離れているのでこうした影響を受けやすく、酸素不足から疲労がたまってふくらはぎがだるくなり、さらに症状が進むと下肢静脈瘤を発症する恐れもあります。

下肢静脈瘤とは、ふくらはぎなどの血管が目立ってきて膨らんだように見えてしまう症状で、静脈弁が正しく作用しないために血液が逆流して血管が膨れてしまいます。

下肢静脈瘤になると、瘤ができたようになる症状や青色または赤紫色の血管が網目のように広がる状態が見られます。下肢静脈瘤は見た目だけでなく、脚に疲労がたまってだるくなる、むくみやかゆみが出てくる、脚がつりやすくなる、皮膚が炎症を起こしてしまい湿疹や出血がある、といった症状が出ることもあります。

鉄分不足はふくらはぎなどの下半身から肩こりなどの上半身の疲労の原因にもなるため、しっかりと鉄分を摂取して体内のヘモグロビンを必要量に保ち、細胞に十分な酸素を供給していくことが重要になります。

特に女性は鉄分不足になってしまう傾向が高いので、体の冷えや立ちくらみなどの症状があり疲労を強く感じるような場合には、鉄分を補うようにしましょう。

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